明々後日のビシャモンテ

パンセク大学生のひとりごと

2/26着信音と家出少女。

みんな知ってるよね、知らないなんて言わせないわ。

 

今夜はこの曲よ、いい?みんな聴くことよ。

www.youtube.com

Lady gaga - Telephone (GLEE ver.)

#Nowplaying

 

 

歌詞なんてわかんなくったっていい、

リズムに乗ってさ、明日のこととか、

恋人のことだとか好きな人も忘れちゃってさ

わたしだってこの曲を聞きながらこれを書いてるの

だからいい?みんないい子だからこのナンバーを大音量でかけて

売れっ子になりきって思いっきり気取りながら読み上げるのよ。

 

やったことがある?最高にぶりっこをして、

フロアを見渡せば大体が私以下。

重低音に乗せて踊りながら話しかければ

端っこでテキサン飲んでる様なイケメンをイチコロよ。

そう、自分が至上。

髪も短くして、前髪をあげてセットして、

スポットライト当たる様に真っ白なTシャツを着て、

パンプアップした肌を見せつける様に思いっきり胸を張るの。

 

これは物語でもなんでもないわよ、

俺のノリに乗ってる時のクラブでの立ち回り、掟なのよ。

 

さぁ、目があったわ、とびっきりの笑顔を見せて挨拶よ

もう飲めないわ、たくさんのお酒おごってくれてありがとう。

それじゃあさよならよ、連絡先?またここにくれば会えるじゃない。

 

 

そう、そういうもんさ。俺だって多少なりとも努力して

売れるように頑張ってるんだから、ちょっとくらい

若いうちにちやほやされたってもいいわよね。

 

 

まぁ、そんな思い出ばなしなんてどうでもいいの。

俺には聞いてほしい話があるんだ、

そうなんだ、だから聞いてほしい話があるんだ、

 

いい?そろそろmusicがSTOPするころだろう?もう一周するんだ

俺から電話をかけるから、ね、いいでしょう?

ダメなんて言わせないよ。

だって、君はいまこのブログを読んでいるんだもん、

だからね、いいでしょう?

あなたにはYESの選択肢しかないわよ。

 

 

ところでこのTelephoneて曲、歌詞は知っているかしら、

とある主人公がクラブでカクテル片手に踊っている最中に

ボーイフレンドから電話が何度もしつこくかかってくるの。

まぁ聞いてもらえばなんとなく分かると思うわ。

 

クラブは電波がわるくてね、

ん?今なにかいった?このブログに対する悪口は直接

俺に電話してね?ん?わかったかな?

 

都合が悪くなったらスピーカーの下で踊るから、大丈夫

あなたにとって都合の悪い話も全部電波が遠くへ飛ばしてくれるから

 

そういえば行ってなかったと思うけれど、

俺は電話がとてつもなく苦手なんだ、

着信の二文字がスマホに浮かぶだけで、

音がなる前から蕁麻疹が止まらなくなるの、

どうしようもないじゃない、トラウマってものよ

 

子供の頃(って言っても中学高校時代も含めるからそんなに昔じゃなわね)

なにかあると親からすぐさま電話がかかってきたの、

俺はいろんな習い事をしてたから携帯を持たされていて、

電話にはいつでも出れる状況じゃなきゃ許されなかったの、

習い事が終わってからすぐ電話しないとお迎えが来なかったからね。

 

そんな昔話はどうでもいいわ、まぁこのさきも昔話なんだけれどね、

浪人時代はまだ門限が厳しかったの。

まぁいいご身分で遊んでられる状況でもなかったんだけどね。当然のこと。

 

そんななか、とある夏の日、とても暑い日だったわ。

予備校を終えてから家に帰ったの、でもおとなしくしてるわけないじゃない、

今日は街で楽しい楽しいイベントがあるの、

大勢の人がクラブに集まっては飲んで騒いで、踊って、

色恋てはハグしたり、罵り合ったり、出会って別れて、笑っては飲んで、

そんな楽しい楽しい素敵な場所、行きたくて仕方がなかった、

きっとボロボロのシンデレラの気持ちを誰よりもわかっていたわ。

ああ、舞踏会に私を連れて行って、ってね。

 

まぁね、浪人時代だったから日頃誰かと会うこともなく、会話をすることなんて担当のチューターさんと成績がどうのとか講師に解けない問題を俺が理解できるまで説明させることくらいだったから、たまにはいいじゃない、って思ったの。

 

誰かに会いたい、どこのだれかわからない、俺のことを待っている

誰かに会いたいんだって、思ってしまったの。

 

だからね、いいたいことはわかるでしょ?

家を抜け出したの、こっそり、

今日は早く寝るわ、おやすみなさい、それじゃあねって。

そこからこっそり靴を持って裏口から抜け出したの。

もちろん犬を飼っていたから吠えないかひやひやしたわよ、

ほこりのかぶった煙突の下での留守番を抜け出したシンデレラの様に、

達成感のある顔をしていたと思うわ。

 

そこでクラブへ行ったの、お酒を飲んで、そうちやほやされて、

俺には若さがあるからいろんな人にちやほやして貰えたの、

どこから来たの?どこに住んでるの?彼氏はいるの?って。

 

盛り上がってきたところで電話が鳴り出したの、

そう、知っての通りクラブのフロアは電波がつながり辛いの、

途切れ途切れに着信がなったわ、どんどん強く大きくなって行ったの、

そう、親からの着信よ、いまどこにいるの?

もう知らないわよ、どうなっても知らないわ、

今後のことなんてどうでもいいわよ、すべて見捨てられてしまったわ。

 

 

迎えに来てくれたの、こんな時間に、26:00くらいだったからしら、

 

私は納得がいかなかったし、幻滅もしていたの、この毎日に、

一向に伸びない成績、遠すぎる目標、夢を口にするたびに

「あんたには無理よ」って声がどこから聞こえてきたの、

 

そこからテレビ塔が見える広場でお父さんと鬼ごっこをしたわ、

私が死にたいって叫んでたらじゃあここで首を絞めて殺してやるってね、

あんなに本気で街中を走ったのはあれが最初で最期かもしれないわね。

つらかったわ、でも少し、楽しかったかもしれない。

お父さんが遊んでくれたこと、あんまり多いとも言えなかったから。

 

おそらくあそこにたまたますれ違った女性の方は本気で通報したのかもしれない、

私は本気で「助けて誰か」って叫んでたわ。

うふふ、面白いでしょう?

 

この時も電話は鳴り続けていたわ、先ほど捕まえたイケメンから、

「急に姿を消すなんて、クラブクイーンはやっぱり目を離すとすぐどこかにいっちゃうから参ったよ」

まぁこんなことは言ってなかったけど、だいたいこのセリフであってるわ、こんなようなことは言っていたからOKよ。

 

私はどこへ向かうんだろう?

 

着信がなりやまないわ。

 

私はどこへ向かえばよかったのだろう?

 

やめて、携帯の電池が切れてしまうわ。

 

I shoulda left my phone at home,
cuz this is a disaster!
Callin' like a collector -
sorry, I cannot answer!

 

 

So、だから着信音が今でも恐いのさ、

わかってくれ、俺に電話をかけてきた人、

たまにすぐさま切ってしまうことがあるのは

つまり、そういうことなんだ、わかってくれ。

 

 

今は多少なりとも電話が大丈夫になってきたわ。

 

 

でも、まだ不意に着信がくると震え上っちゃう時があるわ、

困ったら俺に電話かけてきて、誰でも、いつでも、

話くらいなら聞いてあげるからさ、大丈夫、

みんなはこんな経験したことがあるかい?

そうね、きっとないでしょう、教えてよ。ねぇ、

 

 

ねぇ、俺と付き合ってくれる人がいたとして、

俺のことを許してくれる?

 

 

着信音がいまでも頭のなかで鳴り止まないんだ。