3/25 Goto各停列車。
伊賀神戸。
15:41発。伊勢中川で乗り換え、鶴橋で乗り換え、計3時間ちょいかけて大阪の難波へと到着する。
現在時刻、17:48
場所は伊賀神戸をすぎたところだ。
のんびりと続く道のりと景色。
ちょうど夕焼けが車窓から入ってきて、
なぜだか懐かしさと、ほんの少しの寂しさが全身を覆っていて、ふと力を抜いたら泣き出してしまいそうだ。
そんな感じのとある日の夕暮れ。
BGM:presented by 片道列車/鏡音レン
#Nowplaying
今日の日々を、たまには日記を綴っていこうと思う。
つい、先ほどの事のように思い出せる。
近鉄名古屋から急行に乗り込んだんだ。
たまたま座る席がなくて横一列になっているシートに座ったんだ。
隣には赤ちゃんを連れ抱っこした若めのお母さんがいた。
赤ちゃんに話しかけたりあやしたりしている。
そんななか俺は突然赤ちゃんに話しかけられたんだ。笑
その子はまだ「んっ!」しかしゃべれなかったが、確かに俺に向かって話しかけてるのがわかった。
すかさず俺も、こんにちわー!って返したら、笑ってくれたんだ。
思わずお母さんも笑顔。笑
急に泣き出したりもしていたが必死に宥めておりこうにさせていたお母さんを見て、この人は強い人だなぁと思ったんだ。
自分も母に感謝しなきゃだなーとか真面目な事考えていた矢先に思いっきり飛んでくる左フック!!
俺に20のダメージ!!!
そんなこんなに赤ちゃんにお気に召してもらえたみたいで俺はちょくちょく赤ちゃんと遊びながら電車が進んでいくのを待っていたんだ。
四日市を過ぎてたくさん人が乗ってきた。
おばあちゃん4人組(って言っても世間でいうおばあちゃん、って感じではなく会話もしっかりしていて全然若い。)
おばあちゃんたちは僕の左側、親子とは反対側にずらーっと座ったんだ。
楽しそうにしゃべる姿は、ちょっぴり羨ましかった。
なぜなら、僕はひとりだったから。
思い返せばいつも一人で旅してるよね、
旅どころか、普段も、誰かと一緒に電車に乗る事なんて、ここ半年はなかったんじゃないかなって。
一人で勝手に凹んで痛んだ。
うつろうつろ軽く寝てた時、
赤ちゃんがまた泣き出した、
そんな時におばちゃん4人組が「あらあら〜」と親子に話しかけ出したんだ。
おばちゃんたちもとても優しい方で色々話しかけてたみたい。
相変わらず赤ちゃんは僕にちょっかいをかけてくるので(気に入られたみたいです笑)すが、ちょいと疲れてたので本を読んでいたら、隣のおばあちゃんが「あらあら〜お兄ちゃんに遊んで欲しいんだね〜〜〜」って笑顔で言うからみんなで赤ちゃんとあわわわ遊んだり談笑したりしました。笑
泣き止んで笑顔になった赤ちゃんと、
気を紛らわせるために子守唄を囁いたりするお母さん、
おばあちゃん4人組と僕、世間話というか、赤ちゃんから始まったコミュニティ。
謎の連帯感が生まれた。笑
もうここまで来たらみんな仲良しだ!(意味わからん
一人のおばあちゃんが降りる駅に着いた。
ばいばいする3人組、
あ、私もおります〜と親子もばいばい。
同じシートに座っていた僕らみんなで見送って別れたのであった。
なんてあったかい気持ちなんだ!
子どもかわいかったですねー!と俺はふと隣のおばあちゃんにその流れで話しかけたのであった。
そこから世間話に花を咲かせた、
僕は今春休み最後なんで大阪にいくんですよ〜とか
相手方はみんな昔の職場の同僚でずっと仲がいいんだよ〜と、教えてくれた。
今は4人みんなバラバラのところに住んでいるらしい。
三重と言っても上の方下の方、名古屋の方に大阪の方と距離は意外とあるもんです。
もう、4,50年も大親友なんだと!
思い出はたくさんあって、一緒に遊んだり旅行に行ったり、海外旅行にも一緒に行った仲なんだと!
今では2ヶ月に一度くらいに四日市にみんな集まってご飯を食べるの、とても楽しいのよ、って教えてくれた。
とても幸せなことだと僕は思った。
実際、しゃべっている姿はとても楽しそうだったから。
結婚して、子どもができて、子どもが旅立ち、
結婚して、孫ができて、孫が旅立って行っても。
一緒に遊べる友達がいるってとても素敵なことなんだなって。
ちなみにお孫さんは僕と同い年って言ってたから、
ちょうどおばあちゃんの世代ってことやんね、すごいわ!
ありがとねーと。
僕は本の続きを読み始めた。
ちなみに今回の旅のお供は小保方晴子氏の「あの日」である。
これについての感想も改めて記事にしてみようかな、なんて。
伊勢中川に着いたんだ。
3人組は解散してそれぞれの帰る方向へ向かっていった。
その中でもちょうど僕の隣に座っていたおばあちゃんとは、たまたま乗り換え先の電車も同じだったので、一緒に次の電車を待つ事に。
そこからもいろいろな事を話したんだ。
何を話したかなんて詳しく覚えてはいないけど、
とても楽しかったし暖かい気持ちになれたんだ。
そこからおばあちゃんが下車する伊賀神戸まで隣の席に座って、また沈んでいく夕日を眺めながらお喋りを続けた。
地元のこと、三重のこと、僕のバイトについて、話はいくらあっても時間が足りないくらいだった。
おばあちゃんは今ハマっている趣味についても教えてくれたんだ、昔はバリバリのアウトドアでバレーをやっていてレフトだったとの事、
エースじゃないですか!!笑と言ったら
そんなこと…///まぁ実はねっと照れながら笑ってくれたんだ。
今は、絵葉書にハマっているんだとか、
それの有名な先生の言葉として、
「動かなければ、出会いなし」という言葉がある。
本当にそうだねーとお互い顔を見合わせてまた笑った。
今日という1日はとても長く、しかしあっという間に感じた。
今この文章を書いている現在も電車の中で揺られている、
そのくらい特急をつかわず、快速でいく電車は長いんだ。
けれど、今日はとても素敵な人たちに巡り会えて、
いっぱいお話ができて、たくさんたくさん笑えたんだ。
思えばここまであっという間だった。
夕日も完全に沈んでしまった。
時間はかかるけれど、
今日は、今回は、特急券を買わずにのんびり電車に揺られる道を選んで本当によかったなぁって思える1日でした。
ま!今日という1日はこれから始まるんですけどね!笑
決戦は金曜日っていうじゃない。
んなもん知らねぇよ!って日々を送ってきてたから、
今日という1日が、まだ眠りの途中にいるみたいで、不思議な感覚でございます。
ふわふわしてる、
電車あるあるだよね、
いつの間にか、寝てしまって、
はっと目覚めたらここはどこなんだ状態、
だけれどもさっきと見える世界は同じ社内で、
窓の外に映る景色だけが別世界なんだ。
ずっとこの場所に座っているのに、
どこか遠くへ連れてってくれるんだ。
ここまま、ずっとずっと遠くへ、線路が続くまで。
気がすむまで、この席に座っていたいんだ。
目的地なんて必要ないのかもしれない。